大腸ポリープ切除
大腸ポリープは、初期にはほとんど症状がなく自覚しづらいですが、放置するとがん化のリスクが高まります。
当院では、患者さまのご希望に応じて大腸ポリープの切除を行っています。
特に、50歳以上の方や家族に大腸がんの既往歴がある方には、定期的な内視鏡検査をおすすめします。ポリープの早期発見と適切な治療が、大腸がん予防には欠かせません。
このような方は検査をおすすめします
- 脂肪分の多い食事を頻繁に摂取している
- 50歳以上で大腸内視鏡検査を受けていない
- 大腸ポリープの切除歴がある
- 肥満体質な方
- 健康診断で指摘された
- 親族に大腸がんを患った方がいる
大腸ポリープの原因について
大腸ポリープの原因は、食生活や生活習慣、遺伝的要因が関係しています。高脂肪・低食物繊維の食事や過度の飲酒、喫煙などがリスクを高めるとされています。
また、家族に大腸ポリープや大腸がんの既往がある場合、遺伝的な影響も考えられます。その他、年齢の上昇もポリープの発生リスクを増加させる要因の一つです。
日帰りポリープ切除について
当院では、日帰りで大腸ポリープの切除に対応しており、内視鏡検査中にポリープが見つかれば、その場で切除を行います。
切除時の痛みはほとんどありません。ただし、2cm以上のポリープや出血リスクが高い場合は、入院が必要となることがあり、その際には連携医療機関をご紹介します。
準備・注意点
※他院で処方された薬を服用中の方は、予約前にお電話にてご相談ください。
検査前日
- 夕食は21時までに済ませて、それ以後は何も食べないで下さい。
- 水やお茶は通常通り飲んでいただいて構いません。
- 繊維の多いもの、消化の悪いものは食べないでください。
例:雑穀米、そば、ラーメン、ごま、こんにゃく、豆類、海藻類(わかめ・昆布・ひじき・海苔・海苔の佃煮など)、きのこ類(しいたけ・えのき・しめじなど)、イカ、タコ、エビ、貝類、種があったり皮のまま食べたりする果物(キウイ・すいか・イチゴ・夏みかん・文旦など)、野菜(野菜ジュース・ポタージュスープなどなら良い)
検査当日
- 検査当日は絶食でお越しください。
- ご高齢の方はできるだけ付き添いの方とお越しいただくようお願いします。
- 検査の際に足が冷える方は、靴下をお持ちください。
- 大量の水様便が出るため、替えの下着・紙おむつなどお持ちください。
- 検査終了後は、使用した注射の種類によっては影響が残るため、自動車・バイク・自転車の運転ができなくなる場合もあります。院内で十分休憩をしてから帰宅していただきます。
※現在、検査の際に鎮静剤は使用していません。
切除後
大腸ポリープを切除した後、1週間~2週間程度は出血などの合併症が起こるリスクがあります。
そのため、切除後は以下の点にご注意ください。
- 切除当日の入浴は控え、シャワーで済ませるようにしてください。
- 切除後1週間程度は、激しい運動やアルコールを控えてください。
- 切除後1週間程度は、おなかに負担がかかる動作を控えてください。
- 切除後1週間程度は、長時間の運転などを控えてください。
- 切除後は、しばらくの間胃腸に優しい食事を取るようにしてください。
揚げ物や脂っこいもの、香辛料などの刺激物、ひじきや海藻類などの食物繊維が多いものは避けてください。
※病理検査の結果は1週間で判明しますが、がんを認める場合には追加で外科手術が必要なことがあります。
大腸内視鏡ポリープ切除の費用(税込)
検査内容 | 1割負担 | 3割負担 |
---|---|---|
大腸内視鏡ポリープ切除 | ¥6,000~¥9,000程度 | ¥20,000~¥25,000程度 |
※上記金額はあくまでも目安となります。
※内視鏡を使った大腸のポリープ切除は、手術保障特約のある生命保険や医療保険の手術給付金の対象となる場合があります。
保険の内容によって異なりますので、詳細はご加入の保険会社にお問い合わせください。